下痢
下痢
突然の下痢、何度も続く下痢、お腹の痛みを伴う下痢…。下痢の症状は人それぞれで、その辛さも様々です。
これらの症状が続く場合は、放置せずに医療機関への受診をおすすめします。
私たちの腸は、通常、食べ物から水分をしっかり吸収して、程よい硬さの便を作ります。ただ時々、この働きがうまくいかず、その結果、水っぽい便が頻繁に出てくる状態、これが「下痢」です。
主な特徴
下痢には、食あたりやウイルスが原因で数日で治まる「一時的な下痢」と、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)などが原因で長く続く「慢性の下痢」があります。特に、高熱や激しい腹痛を伴う場合、便に血が混じる場合、症状が1週間以上続く場合は、医師に相談することをお勧めします。
下痢を引き起こす原因は患者様によってさまざまですが、主な原因としては下記のようなものが挙げられます。
感染性腸炎
細菌やウイルス、寄生虫などの感染によって腸に炎症が起こり、下痢を引き起こします。代表的なものとして、ノロウイルス、ロタウイルス、サルモネラ菌、O157などがあります。
食中毒
ウイルス、有毒な物質がついた食べものを食べることで、下痢や嘔吐などの症状が現れます。
過敏性腸症候群
ストレスや不安などによって腸の運動が過敏になり、下痢や便秘を繰り返す病気です。
炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎やクローン病など、腸に炎症が起こる病気です。下痢だけでなく、腹痛、血便、発熱などの症状も現れます。
薬剤の副作用
抗生物質や制酸剤など、一部の薬には下痢を引き起こす副作用があります。
食物アレルギー
特定の食品に対してアレルギー反応を起こし、下痢などの症状が現れます。
ストレス
ストレスは腸の運動に影響を与え、下痢を引き起こすことがあります。
下痢の症状から考えられる代表的な疾患は、以下の通りです。下痢は一つの症状に過ぎないため、正確な診断を受けるためには消化器内科専門の病院、またはクリニックの受診が必要です。
急性腸炎
突然の下痢や腹痛、発熱などを伴う場合、急性腸炎の可能性があります。ウイルス性腸炎や細菌性腸炎など、原因となる病原体は様々です。
過敏性腸症候群
下痢と便秘を繰り返す、ストレスで下痢になりやすいなどの場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。
炎症性腸疾患
血便や粘液便、腹痛、発熱などが続く場合は、炎症性腸疾患の可能性があります。
感染性腸炎
食中毒やウイルス感染などによって起こる腸炎です。
機能性ディスペプシア
胃の不快感や消化不良などを伴う病気です。下痢を伴うこともあります。
小腸・大腸がん
下痢が長期間続く場合は、まれに小腸や大腸のがんが原因であることもあります。
症状や生活習慣、食事内容などについて詳しくお伺いし、下痢の原因を探ります。
多くの場合は、触診、血液検査(炎症や脱水の程度を調べます)などを行います。重症の場合や下痢の症状が長引く場合は、原因を直接カメラで観察して探すことができる胃カメラ検査や大腸カメラ検査を行う場合もございます。
下痢は疾患を早期に発見するためのサインとなることもあるため、自己判断での対処は避けることを強くお勧めいたします。気になる症状があれば、必ず医師にご相談ください。
下痢はいつ痛みが治まるかが分からず、辛いかと思いますが、以下の点に注意してください。
脱水症状を防ぐため、こまめに水分を補給しましょう。
腸を休ませるために、無理をせず安静にしておきましょう。
消化に優しい食べ物を摂取し、腸への負担を軽減しましょう。
正露丸などの市販の下痢止め薬を服用することも効果的ですが、症状が長引く場合や改善しない場合は、無理をせず医療機関を受診しましょう。
「我慢せず出し切る」という気持ちで、無理なく体のサインに従って対応することが大切です。
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