
ピロリ菌
ピロリ菌
ピロリ菌に感染しているかどうかは、胃の内視鏡にて胃の組織を採取することで調べることが可能です。
このような症状をお持ちの方は、ピロリ菌を保有している可能性があります。
当院の胃内視鏡検査(=胃カメラ検査)は10分前後で施行できますので、不快な症状がある場合はまずは検査を受けましょう。
ヘリコバクター・ピロリ菌は、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、そして、胃がんの原因にもなる細菌といわれています。ピロリ菌とは経口感染する菌で、胃の中を好む性質があります。胃壁を傷つけることから、慢性胃炎や胃がんを引き起こす原因の一つと言われており、主に上下水道が整備されていない時代に飲み水などから感染していることが多く、高齢世代に保菌者が多い点が特徴です。
ピロリ菌の検査には、いくつかの方法があります。ただ、ピロリ菌の検査と除菌治療の両方で保険を適用するためには、必ず事前に胃カメラ検査を受けている必要があります。患者様の状況やこれまでの経緯などをヒアリングして最適な検査を御提案させていただきます。
※保険診療は、限られた医療資源を有効活用するために、必要性の低い検査や治療を抑制する目的もあります。胃カメラ検査を経ずに安易にピロリ菌検査や除菌治療を行うことを防ぐことで、医療費の無駄遣いを抑制する側面があります。
細いカメラを口や鼻から入れて、食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察します。
胃の内部を直接見られるため、ピロリ菌の有無だけでなく、胃炎や胃潰瘍、がんなどの病変も同時に発見できる可能性があります。組織検査を行えば、ピロリ菌の感染をより確実に診断できます。
比較的簡単に受けられますが、現在感染しているかどうかだけでなく、過去に感染したことがある場合でも陽性となることがあります。
特殊な検査薬を服用し、服用前後の呼気を採取して、ピロリ菌の有無を調べます。ピロリ菌が作り出す酵素の働きを利用した検査です。ただ、胃カメラ検査を受けていない場合は保険適用されませんので自費診療になります。
便を採取して、ピロリ菌の抗原(菌体の一部)が含まれているかどうかを調べます。比較的簡単に受けられます。
胃がんは、慢性的な炎症が胃の細胞に刺激となり、変性が起きて発生します。この慢性胃炎の原因の一つにピロリ菌が関与しています。ピロリ菌を除菌することが胃がんを予防することに繋がるのです。
ピロリ菌が陽性とわかったら除菌することを強くお勧めします。
ピロリ菌は、飲み薬によって除菌を行います。健康保険適用内の治療は「一次除菌」と「二次除菌」があり、どちらも抗菌薬と胃酸を抑える薬を計3種類、1日2回(朝と夕食後)を1週間服用して頂きます。
ピロリ菌の治療薬は1週間きちんと飲み続ける必要があります。飲み忘れたり途中で止めてしまったりすると、薬に耐性のついたより強力なピロリ菌に変化することもあります。せっかく検査・除菌を行ったとしても、正しく服用しなければ、それが反対にピロリ菌の除菌を難しくさせてしまいます。医師の指示通り服用し、胃炎・胃がんのリスクを減らしましょう。
除菌の成功率は100%ではないため、除菌治療してから、8〜12週間経った後に呼気試験で除菌判定が必要です。一次除菌の段階で90%程度の方の除菌が成功しますが、一次除菌の段階で除菌が出来なかった場合は、薬の種類を変え二次除菌が必要です。すべての治療が終了した後は12週以上経過してから、UBT(尿素呼気試験)にて、ピロリ菌が除菌できたかどうか、もう一度確認することが必須です。決して自己判断されず医師の指示に従ってください。
長引く胃の不快感や、薬を飲んでも良くならない症状がある方は、ピロリ菌感染の可能性があります。当院では、患者様の状態に合わせた丁寧な検査と、適切な除菌治療をご提供しています。胃カメラ検査は、わずか10分程度で終了します。気になる方は、24時間WEB予約にて、直接、胃カメラ検査の予約をお取りください。当日に診察と検査を同時に行います。