大腸カメラ
大腸カメラ
食事の欧米化などが原因となり、大腸がんは死因の上位にランクインするようになりました。大腸がんのほとんどは、大腸ポリープが大きくなるにつれてがん化するといった特徴があります。そのため早い段階でポリープを見つけ、切除してしまうことで大腸がんを未然に防ぐことが大事です。
また便潜血検査をしていれば大丈夫・・・と考えるのは危険です。
ポリープや早期がんは出血しないものも多く、進行がんでも検査した時に出血していなければ陰性になることがあります。
そのため40歳を過ぎたら一度検査を受けることをお勧めします。
リラックスして検査を受けて頂けますよう準備しておりますので安心して御来院ください。
大腸内視鏡検査は大腸の中に便が残っていると十分な観察ができなくなります。従いまして、大腸の中をきれいにする必要があります。
何か気にかかることや、異常がある場合は遠慮なくおたずねください。
1
検査前日
2
検査当日
3
検査後
※細胞を切除した場合、切除した病変により一部負担金が異なる場合があります。
内視鏡検査受診の際には同意書にサインを頂いております。
未成年の方へ
大腸粘膜に隆起(りゅうき)する組織を大腸ポリープといいます。ポリープは、直腸とS状結腸に高い確率で発生し、大きさは数ミリから3センチ程度まであります。大きく腫瘍性、非腫瘍性に分けられます。
問題となってくるのが腫瘍性のポリープで、この中でも良性腫瘍と悪性腫瘍があります。腫瘍性ポリープの場合、良性といっても多くは腺腫(せんしゅ)と呼ばれる腫瘍で、放置しておけば徐々に大きくなり悪性、すなわち大腸がんへと進展することがあります。良性の腺腫の状態で切除をすることが必要です。
当院では日帰りで大腸ポリープ切除を行っています。
スネアと呼ばれる専用の器具などを使用してポリープを焼き切ります。切除しやすくするために病変の根元に生理食塩水を注入してから切除することもあります。
従来は入院が必要であったり大きな病院で行っていた治療ですが、内視鏡技術と機械の進歩により、当院では多くのポリープは日帰りで切除を行っています。大腸検査とポリープ切除を日帰りで行うことで入院費用の負担がなくなり、ポリープ切除のために改めて検査を受けなくてはならないといった手間も省けます。
(非常に大きいポリープでどうしても入院が必要と判断した場合はご希望の病院へ紹介することもあります)
ポリープを切除した後は必ず出血していないか確認します。出血している場合でも専用の器具で止血処置を行います。検査終了時には出血していない場合でも、その後動くことにより出血してしまうこともあります(後出血)。治療後は出血予防のため1週間程度、激しい運動は禁止です。なるべく消化のよい食事をとって頂きます。アルコールも禁止となります。治療後はスタッフからこのような注意事項の説明がありますので不明な点はおたずねください。
切除したポリープは顕微鏡にて組織検査を行います。これを病理学的組織検査といいます。2週間程度で結果が出ますので、結果が出るくらいに外来の予約を取って頂きます。そこで結果の説明を行わせて頂きます。
1割負担 | 3割負担 | |
大腸内視鏡検査のみ | 約2,000円 | 約7,000円 |
大腸内視鏡検査+病理組織検査※ | 約4,000円 | 約10,000~20,000円 |
大腸内視鏡ポリープ切除術※ | 約8,500~10,000円 | 約25,000~30,000円 |
当院では、2022年12月より、短期滞在手術等基本料の算定をさせて頂いております。
これは大腸ポリープ切除術などの日帰り手術に関して、行政が求めている適正な施設基準を満たしている場合に限り算定されているものです。施設認定には、人員の十分な配置・施設や医療設備の充実度・緊急時の対応などにおいて一定以上の質を確保することが求められております。当院では上記の基準を満たしている為、正式に行政より認定を頂きました。そのため該当の日帰り手術を施行実施した際には上記の加算が追加になっております。
御理解、御了承の程、宜しくお願い申し上げます。